商品説明と仕様・検索キーワード欄のSEO改善ポイント

タイトルの次は、商品ページ内のその他テキスト要素である商品説明文と商品仕様(箇条書きのポイント)、そしてセラーセントラル上で設定できる検索キーワード欄(いわゆる「裏キーワード」)の最適化について解説します。これらは直接ユーザーに訴求する部分と、裏方で検索ヒットを支える部分に分かれますが、総合的に商品ページのSEO力を高める重要ポイントです。それぞれ改善のコツを見ていきましょう。
商品説明文(Product Description)の改善ポイント
商品説明文は、商品ページ中段に表示される詳しい解説テキストです。タイトルや箇条書きでは伝えきれない情報を補完し、ユーザーの購買意欲を高める役割があります。また検索アルゴリズムも商品説明のテキストをインデックス対象としているため、適切なキーワードを含めることでSEOにも寄与します。
・商品の特徴・メリットを詳しく書く: 商品説明には商品の仕様や使い方、利点などを具体的に記載します。ユーザーが知りたいであろう情報(サイズ詳細、素材、利用シーン、他商品との差別化ポイントなど)を盛り込みましょう。「この商品を買うと何が得られるのか」を明確に伝えることが大切です。
・キーワードを自然に含める: SEOを意識して、タイトルに入れきれなかった関連キーワードや類義語を説明文中に散りばめます。ただし不自然に羅列すると逆効果なので、文章の流れの中で違和感なく使います。例えば登山リュックの例なら、「バックパックとして登山だけでなくキャンプや旅行にも適した大容量リュックサックです。」のように関連語を織り交ぜるイメージです。
・読みやすいレイアウト: だらだら長文を書くと読まれません。適宜改行を入れたり、ポイントごとに箇条書きを使うのも有効です。Amazonでは基本的にHTMLタグは使えませんが、改行(\n)や簡単なタグ(<br>程度)で段落は分けられます。モバイルでの見やすさも意識し、長すぎる段落は避けましょう。
・ブランドストーリーを盛り込む: ブランド商品の場合、ブランドのこだわりや歴史に触れると付加価値を伝えられます。ただし説明文は商品の購入判断に直結する情報優先で、余談が長くならないよう注意します。
・誇大表現・保証内容に注意: 「絶対」「永久保証」などの表現は規約上NGです。事実に基づき、正確かつ魅力的な文章を心がけます。
商品説明は、購入を迷っているユーザーの背中を押す役割でもあります。丁寧でわかりやすい説明文は結果的にコンバージョン率を高め、SEO効果にもつながるので手を抜かず作成しましょう。
商品仕様(箇条書きポイント)の改善ポイント
商品ページ上部に表示される5つまでの箇条書きポイント(Bullet Points)は、ユーザーが真っ先に目を通す重要情報です。いわば商品のセールスポイントの要約であり、ここもしっかり最適化することでSEOとユーザビリティ双方に効果があります。
・5つすべて埋める: Amazonでは最大5件の箇条書きを登録できますが、可能な限り5項目すべて使うのが基本です。一つ一つに商品アピールポイントを盛り込み、情報量をフル活用しましょう。
・要点を先頭で簡潔に: 箇条書き1項目ごとは、最初の数語で要点が伝わるように書き始めます。例えば「軽量設計: 重さわずか500gで持ち運びラクラク」や「大容量: 50Lの収納力で2泊以上の荷物もOK」のように、最初にキーワードと特徴を示し、その後に詳細説明を続けます。
・1000文字以内に収める: 箇条書き全体で合計1000文字以内が推奨です(各項目平均200文字程度)。長すぎると読みにくいため、一項目は2~3文程度にまとめ、簡潔さを心がけます。
・商品の具体的メリットを強調: 箇条書きではスペックの羅列だけでなく、「その特徴がユーザーにとってどう良いか」を書きます。例えば「撥水加工生地採用: 突然の雨でも中身を濡らさず安心」のように、特徴+メリットをセットで伝えると効果的です。
・フォーマットを統一: 箇条書きの各項目で表記ゆれがないようにします。例えば先頭を常に「名詞:説明」という形式に統一する、数字の表記(半角/全角)を揃えるなど、整った印象にすることで信頼感が増します。
・禁止事項を避ける: タイトル同様、箇条書きにも価格や送料、URL、プロモーション情報などは記載不可です 。また他社比較での誹謗表現などもNGなので注意してください。
箇条書きポイントは、検索結果には直接表示されないものの、商品ページ内での購買判断に直結する最重要情報です。ここが充実しているとページ滞在時間も伸び、結果としてSEO評価にもプラスになります 。ユーザー目線で分かりやすく、かつ検索キーワードも少し意識しながら作成しましょう。
検索キーワード欄(裏キーワード)の最適化ポイント
検索キーワード欄(Search Terms、通称裏キーワード)は、セラーセントラルの商品編集画面で設定できるユーザー非表示のキーワードフィールドです。商品に関連するキーワードを補足的に登録することで、商品ページ上には直接表示されなくても検索ヒットの対象とすることができます 。この欄を有効活用することで、タイトルや説明文に入れづらい語もカバーでき、検索流入のチャンスを広げられます。
・関連語を漏れなく登録: 商品に関連するあらゆる語句を洗い出し、この欄に入力します。類義語・同義語(例:「リュック」「バックパック」「ザック」)、言語のバリエーション(例:英語スペルやカタカナ表記)、一般的な誤字・俗称なども含めましょう 。ユーザーが入力しそうな語はできるだけ網羅します。
・スペース区切りで重複なく: 複数の単語は半角スペースで区切って入力します 。「,」「;」など句読点は不要です。また同じ単語を繰り返し登録する必要はありません 。例えばタイトルに入れたキーワードを再度ここに入れるのは無意味なので、タイトルや説明文にない語を中心に埋めます。
・無関係な語は入れない: 商品と無関係な人気キーワードや競合他社のブランド名などを入れるのは避けます。関連しない検索に表示されても購入につながらず、検索精度を下げるだけでなくポリシー違反となる可能性もあります 。あくまで商品に関係のある語だけを入れましょう。
・容量上限を守る: この欄にはバイト数での制限があります。一般的に全角換算で50~100文字程度(約250バイト)が上限です 。上限を超えると超過分が無視されるので、より重要度の高い語を優先し、無駄な語は入れないよう取捨選択します。
・禁止キーワードに注意: 類義語であっても公序良俗に反する語や不適切な表現は禁止です。また他社の商標やブランド名を入れるのもNGとなります(誤解を招くため)。万一誤って入力していないか確認しましょう。
・定期的に更新: 裏キーワードも、一度設定したら終わりではありません。広告の検索語レポートなどで新たに有効そうなワードを発見したら追加したり、不要と判明した語は削除するなど、データに基づいて改善していくと良いでしょう 。
この検索キーワード欄はユーザーからは見えないため、多少文脈が不自然な単語の組み合わせでも問題ありません。とにかく関連性のある語をスペース区切りで詰め込んで検索の網を広げるイメージです。ただし前述のように無関係語や重複は避け、容量いっぱいに有用語を入れることがポイントです。
以上、商品説明・箇条書き・検索キーワード欄という商品ページ内部のテキスト要素の改善ポイントを述べました。商品タイトルと合わせてこれらを最適化することで、Amazon内検索での露出は飛躍的に向上します。また内容が充実することで購入率も上がり、さらなるランキング上昇につながります。地道な作業ですが、SEOの土台固めとしてこれら文章部分の品質を高めていきましょう。