大部屋では二段ベッドが並び、常に誰かの気配があります。隣のベッドの人が寝返りを打てば音が響き、トイレに行く人がいればドアの開閉音が鳴り響く。スマホを触るのも制限があり、自由に使える時間はほぼありません。
社会人として一人暮らしや家族との生活に慣れていた人にとって、この「プライベートのなさ」は想像以上にストレスです。特に初めの1週間は「自由になりたい」という思いとの戦いです。
51歳で予備自衛官補になった体験談シリーズ
大部屋での共同生活がもたらす精神的負担と人間関係の課題
大部屋では二段ベッドが並び、常に誰かの気配があります。隣のベッドの人が寝返りを打てば音が響き、トイレに行く人がいればドアの開閉音が鳴り響く。スマホを触るのも制限があり、自由に使える時間はほぼありません。
社会人として一人暮らしや家族との生活に慣れていた人にとって、この「プライベートのなさ」は想像以上にストレスです。特に初めの1週間は「自由になりたい」という思いとの戦いです。
共同生活で最も多いトラブルは音と匂い。
これらは避けようがありません。耳栓やアイマスクがなければ、眠れずに翌日の訓練に響きます。
👉 必須アイテム:
予備自衛官補 訓練に必要な持ち物リスト私は「消臭スプレー」と「柔軟剤シート」を持ち込んだおかげで、多少快適に過ごせました。特に靴の中に柔軟剤シートを入れると、翌朝の臭いが和らぎます。
部屋には10代後半の若者から50代の社会人まで幅広い世代が集まります。
こうした年齢差や価値観の違いが、衝突の原因になることもあります。私の部屋でも、20代の学生とアラフィフのおじさんが「洗濯のやり方」で口論になり、一触即発でした。笑
洗濯機(昭和の3層式で汚い。むしろ汚れる気がするが、細かいことは気にしない)は一人利用は厳禁です。台数や時間も限られるので、必ずバディーと一緒にまとめて洗いましょう。
班には必ず「まとめ役」が必要になります。自衛隊は上下関係が明確なので、自然と年上や社会人経験豊富な人がリーダー役を任されることが多いです。
ただし、リーダーが一人で抱え込むと負担が大きすぎます。サポート役をうまく配置し、班全体で協力する雰囲気を作れるかどうかが鍵です。
ここで役立つのが「声かけ」と「気配り」。小さなことでも「ありがとう」と言える人は、部屋全体の雰囲気を良くします。
共同生活のストレスを軽減するために、私が意識していたことは以下の通り:
これらを徹底するだけで、人間関係の摩擦はかなり減ります。
👉 持ち物としては「耳栓」「アイマスク」「消臭スプレー」が必須:
訓練に必要な持ち物リストもちろん大変なことばかりではありません。共同生活を通じて「仲間意識」が芽生えていく瞬間もあります。
例えば、洗濯当番を手伝ってもらったり、夜に筋肉痛の話で盛り上がったり。最初は他人だった人たちが、数日で「戦友」に変わっていくのです。
特に一緒に走ったり、同じ罰を受けたりすると一体感が一気に高まります。「自分だけじゃない」という安心感が支えになります。
この大部屋生活で私が学んだのは、
社会に出ても役立つ、普遍的な教訓でした。
どうしても共同生活が辛いと感じたら、一人で抱え込まずに班長や仲間に相談することです。案外「自分も同じだよ」と言ってくれる人が多く、話すだけで気持ちが楽になります。
辛いのは自分だけではありません。みんな同じ思いを抱えながら頑張っています。一人で悩まず、周囲に頼ることも大切なスキルです。
共同生活は、予備自衛官補の訓練における「もうひとつの戦い」です。体力面よりも、むしろこちらのほうが精神的に堪える人も多いでしょう。しかし、この環境を乗り越えることで「協調性」「気配り」「忍耐力」が鍛えられます。
👉 快適に過ごすための必須アイテムはこちら:
予備自衛官補 訓練に必要な持ち物リスト